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11/28/2013    シルクロードの旅

ウズベキスタンのサマルカンドまで来ました。

いやー、道半端ない!!
でこぼこ道の振動のせいで、自転車じゃなくて、カバンが壊れた!
ひもで応急処置をして進むも、そのひももちぎれるでこぼこさ!


いやー、風半端ない!!
ほぼ毎日向かい風で、またその風がさえぎるもんないから強烈!!

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そして、寒い!!
鼻水たれっぱなし笑!!


でも、何はともあれサマルカンド到着。


そして、サマルカンドと言えば、シルクロード。
古代からシルクロードの交易の場として栄えてきたまちだ。

サマルカンド


そう、今、僕はシルクロードを旅している。

(こういうとかっこいい笑。鼻水垂れてるけど。)



しかし、この道を通るまでには大きな決断をしなければならなかった。



その決断を迫られたのはイランの首都、テヘランでのこと。

旅に出る前は、イランからパキスタンを通り、インドに入るルートを考えていた。


もちろん、イラン・パキスタンの国境が不安定なことは前もって知っていた。

しかし、前もって集めていた情報と現地の情報が違うということはよくあることで、実際に行ってみると治安は案外大丈夫なのかもしれない。

そんな甘い期待を抱きながら、テヘランまで旅を続けてきた。


しかし、、、

イラン・パキスタン間はやはり現地の人の話を聞いても「絶対に」やめたほうがいいとのこと。

会う人合う人が同じことを言うので、やはり本当に危ないのだろう。

「必ず無事に帰る」

そう約束した旅なので、悔しかったが今回はパキスタン入りをあきらめることに。



となると、これから進む道を考え直さなければならない。

そこで、浮かんできた道が二つ。


一つ目は、イランを南下し、船でアラビア半島に渡り、アラビア半島の最東端オマーンからインドへ船か飛行機で渡るルート。
このルートを通ると、僕は海のシルクロードを旅することになる。


そして、二つ目が、イランからトルクメニスタン、ウズベキスタンと北上し、ウズベキスタンからインドへ飛ぶルート。(ウズベキスタンからキルギス、中国とは寒すぎて冬の横断は不可能。)
このルートは引き続き陸のシルクロードを旅していくことになる。


正直かなり迷った。


海のシルクロードを旅するというのは、かなり魅力的だった。

「海のシルクロード」という響きに、心は揺さぶられっぱなしだったし、アラビア半島という未知の世界は、僕を魅了してやまなかった。

アラビア半島でターバンを巻きながら砂漠を走る自分。
モスクに行ってアラブ人と一緒にお祈りをする自分。
そんな自分を想像してわくわくしている自分がいた。

さらに、南下すればするほど暖かくなる。
朝晩の冷え込みは日に日に身を厳しくなっている。
もうすぐ冬が本格的に始まる。

これから「暗黒の冬」と呼ばれる中央アジアの冬に、わざわざ自分で突っ込むのは、ばかげている。


しかし、、、


しかしだ。


アラビア半島に行って、そこから船か飛行機でインドへ渡って、それでも「ユーラシア大陸自転車横断」と言えるのだろうか。



もちろん、横断することが目的ではなく、横断しながら世界を自分の目で見ること。

それが、一番大きな目的だ。


だけど、、、、

横断すると言ったからには、横断したい。
やるからには、やり遂げたい。。。

でも、寒いの嫌だし、アラビア半島にもひかれる。。。

うーん。。。



そして、かなり悩んだ結果、イランからトルクメ、ウズベクと進む陸のシルクロードを選んだ。

決め手は、「後悔しない方」だった。

ウズベキスタンから飛行機を使うとは言え、ウズベキスタンからインドへはほとんど南に下る形だ。
だから、横断の形に限りなく近くなる。

だが、アラビア半島からインドへ渡るルートだと、ユーラシア大陸自転車横断とは言えなくなる。

そうなると、いつか後悔する時が来るんじゃないか。


そう思ってこの道を選んだ。



しかし、最初は寒くてあまり乗り気じゃなかった、この陸のシルクロードは、実際旅を始めるとこの上なく楽しいルートであることが分かった。


陸続きでゆっくり進むため、人の顔つきが変わったことや、食べ物がアジア圏に入ったことなど変化がよくわかる。

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そして、何より、「さすがシルクロード!」っていう出会いの連鎖が起きるのだ。


世界一周をしているチャリダーに出会う。

すると、次のまちには「チャリダー大好きおじさん」がいるからその人に会いなさいと教えられる。

そして、その「チャリダー大好きおじさん」に会うと、私の友達が次のまちにいるから、彼の家に遊びに行きなさいと教えられる。

そして、その友達の家に遊びに行くとまた彼の友達を紹介してもらう…。


そんなことの繰り返しだ。



他にも、道を走っていると、たくさんの人が応援してくれたり、食べ物やチャイをごちそうしてくれたり、、、。

さらに、本当にたくさんの人が家に招いてくれ、泊めてくれる。

hamid

hamid


たとえ、泊めてくれる人がいない日でも、いたるところにある救命センターに駈け込めば、100%泊めてくれた。



出会いに疲れて宿に泊まっていても、各国から集まる旅人と出会い、いろんな情報がどんどん入ってくる。


「トルクメニスタンでは、入国料13ドルは、新札じゃないと入国拒否される恐れがある。実際入国拒否された人もいる。」

「ここらへんとここらへんにチャイハネがある。ここのオーナがいい人。ただ、犬が凶暴なので注意。」

「イランからトルクメニスタンの国境付近には宿も何もない。」
「ウズベキスタンでは、外国人は宿に泊まらないといけない法律があるが、一日ほど泊まれない日があっても大丈夫。」

「ウズベキスタン出国の際、入国時の所持金より、出国時の所持金が増えていたらだめ。」

「ここの道を間違えやすいから注意しろ。」

「ここからここまでは道は平たんだ。しかし、風はこの時期たぶん向かい風だ。」

「ここで道が分かれているが、旧道の道はアップダウンがあってよくない。」


そのほかにも、インドや東南アジアなどのこれから行く国のどこの宿がよかった、観光地ではここがよかった、等々必要な情報がどんどん入ってくる。


中には、知らなければかなり危なかったという情報もたくさん。


そんな風に、旅が偶然の出会いによってどんどん作られていく。

そんなシルクロードの旅。


あの宿で、チャリダーに出会えてなければ、チャリダー大好きおじさんに出会えてなかった。

チャリダー大好きおじさんに出会えていなければ、こんなにたくさんの人に出会えることはなかった。

あの宿で、値段交渉が決裂して次の宿に行ってなかったら、旅人に出会わず、国境でトラブルに巻き込まれていたかもしれない…。


そんな偶然の連続。

必要な情報が、進めば進むほど入ってくる。
人に出会えば出会うほど、入ってくる。
そして、これから進む道が見えてくる。

パズルのピースを一つ、また一つと集めていく。
そして、少しづつ見えなかった画が見えてくる。
そんな感じ。
(なんてね)


そんな楽しみがシルクロードの旅にはある。



もう一度、かっこよくいいたい。

今、僕はピースを一つ一つ集めながら旅をしている。

今、僕は、シルクロードを旅している。





でも、


…鼻水たらしながら旅をしている笑



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11/17/2013    正直に告白すると…

「ああ。今日も一日が始まってしまった。」


朝起きると最近いつもそんなことを考えてしまう。

これが今の正直な気持ちだ。


日本を出発してもうすぐ半年。
そろそろさみしさを自分でごまかしきれなくなってきた。


やりたくてやりたくて、どうしてもやりたくて始めた旅。
周囲に反対されても、リスクを負ってでも、それでもあきらめきれなくて始めた旅。


そんな思いで始めた旅。
だから最初は、思い描いていた旅を自分が今している、憧れていた場所に自分が今いる、それだけでたまらなく幸せな気持ちになれた。

毎日が興奮と感動の連続で、毎日が楽しくて楽しくてしょうがなかった。

寝る前に今日一日あったことを振り返ると満ち足りた気持ちになった。

そして、朝起きると今日はどんなことが待っているのかとワクワクしてたまらなかった。



しかし、最近ではすっかり変わってしまった。


朝起きて

「今日もまた進まなくてはならないのか。」

そんなことを考えてしまう。


重い荷物を抱え、気の遠くなる道のりを、みんなの好機の目にさらされながら、寝床の心配をしながら走る。
外に出ればいいことも、悪いことも本当にいろんなことが起こる。


今日も。
次の日も。
そしてこれからもずっと…。




しんどい。
休みたい。
外に出たくないよ。
もう旅を続けたくない。
帰りたい。
いつまでこんなことを続けていくんだろう。
なんでこんな旅を続けていくんだろう。

朝起きてこんなことばかり考えてしまう。

きっと、僕にとって旅がすっかり非日常から日常に変わってしまったのだろう。



そして、いつも次の感情に襲われる。


さみしい、


さみしい…。




最近はずっとこんなことを考えてしまう。


この旅では、毎日が出会いの連続だ。
旅の初日に、ブラジル人チャリダーのエドワルドに出会って以来、日々いろんな人に出会い、助けられている。

特にトルコに入ってからイラン、トルクメニスタンといっそう毎日が出会いの連続だ。
毎日いろんな人のやさしさに触れてきた。
実際、トルコに入ってからはほとんど宿に泊まらなくても誰かが泊めてくれる。(ってか宿ないし)


だから、決して一人でいることが多いわけではないのだ。



でも、出会いが多いほど、さみしさはどんどん増していく。

出会ってもすぐに別れなくてはならないからだ。


その人との素敵な思い出がたくさんできればできるほど、別れた後自分が一人だということを痛く感じさせられる。

暖かい家でお世話になればなるほど、その家を出た後、風がいっそう冷たく感じる。



一緒に旅をした仲間もみんな今ではみんな国に帰ってしまった。


みんなに助けられ、出会いに恵まれるほど、ひとりなんだということを強く感じる。



この孤独感が一番きつい。


言葉の壁なんかよりずっと。

このさみしさにつぶされそうになると、もう何もかも止めてしまいたくなってしまう。


そして、不安とともに、これから進む道の長さに絶望したくなる。

まだ、半分。
でも、道のりはまだまだ…。



今までは、こんなさみしさや不安をなんとかごまかしごまかしやってきた。
いや、正確には無理やり目を背けて突っ走ってきたって感じだと思う。

でも、もうごまかしてもごまかしきれなくなった。



そして、ここ数日、すっかりさみしさにつぶされてしまっていた笑

一日昔の写真見たり、みんなのFacebookぼーっとみたり。。。

そんなことをしていてさみしさを紛らわしていましたが、それも紛らわしきれなくなりました笑

紛らわそうとしても紛らわす方法がもうありません笑


なら、今思っていることは、今はもう少しこのさみしさとか不安と向き合ってみたいと思っています。




たまに「自分を探す旅」なんて言葉を聞きくことがある。

それについての反論はたくさんあるだろうが、もちろんこれは違うと僕も思う。


僕は、旅はとことん自分と向き合うことだと今は思う。


もう少し、さみしさと、それと自分と向かい合っていきたいと思います。

…なんてね笑




※注意
えー。こんなこと書いといてなんですが、確かにさみしいですが、大丈夫なので心配しないでください笑
こんな気持ちにいつかなるのは覚悟していたし、さみしさから数日逃避して気持ちは落ち着いています笑。


ただ、日本に帰った時、みんなに会いたいなとそんなことを考えています。
えー、なので、日本帰ったら僕に会って下さい笑。

今まで、自分は自分の家族や友達を大切にしてこなかったなと反省しています。
遅いですね。反省が。

大学のゼミの先輩に言われたことがあるのですが、よりどころのなれる人たちのことをもっと信頼してもいいと。そして、もっと自分を出していいと。その通りだと思います。

日本に帰ったらみんなに会いたいです。今までお世話になった縁を大切にしたいです。

ん?なんか話ずれてるけど、とりあえず、こんなこと書いてなんですが、メンタルは大丈夫なので心配しないでくださいってことです笑

矛盾していますが、楽しんでますので笑!


旅にはトラブルがつきものだ。


そんなとき、大事なことは何か。

それは、


「いかに冷静に、感情的にならずにトラブルの解決策を最優先で考えることができるか」


ということが大事だと思う。


しかし、時には感情をぶつけた方がトラブルを解決できる場合があるということを、イラン最終日に痛感する出来事があった。




それがないと気づいたのは、明日にはトルクメニスタンに入ろうとするときだった。


予想以上にトルクメニスタンビザ取得に時間がかかり、トルクメニスタンビザを受け取った時には、時間的に明日にはトルクメニスタンに入らなければまずい状況になっていた。
(トルクメニスタンビザは5日で、走行距離は500㎞のため時間的余裕がない。しかも、期限は国に入った日からではなく、あらかじめ申請した日でしか入れない)


仕方なく、イラン最後の大きなまち、マシュハドから国境まで180kmほど電車で移動することに。
しかし、電車に大きな荷物を抱えた自転車を乗せられるものか疑問だった。


そこで、宿でチェックアウトした後、荷物をフロントへ預け、駅へ事前に確認をしに行くことに。


この時、英語が通じず、多少トラぶった。

しかし、駅員とトラぶっているとなんと知ってる顔のスタッフがいるではないか。

その人は、駅へ入る前にまちで会って仲良くなっていた。
最終的にはその人の助けもあって自転車も持って入って大丈夫なことに。

つくづく旅では出会いに助けられる。


チケットを買った後(180km先の目的地でも、6万リアル、約200円。イランはバス、電車、タクシーが激安)、19時半の出発まで時間があったので、最後にまちを散歩したりして時間をつぶし、宿に預けていた荷物を受け取り、19時半、無事に国境に向けて出発。


正直、国境付近に泊まるとこなどあるのかわからず、かなり不安な気持ちのまま出発。

しかし、電車の中で近くの人に

「サラックス(国境付近のまち)、ホテル?」

と尋ねるとその人は、その車両にいた人だけでなく、隣の車両の人にまで、宿があるか聞きにいってくれた。


本当にありがとう。

彼によると、駅から4~5kmほどのところに宿が一つあるという。
料金は20万リアル(約630円)くらいらしい。

イランリアルは残り31万リアル(約千円)だったので、「助かった」という気持ちだった。


そして10時半ごろ、電車は国境付近の駅に到着。


本当に何もなかった。


あたりは真っ暗で街頭の灯りもない。
たった4~5㎞とはいえ、この暗闇の中自転車で移動しなければいけないと思うとぞっとした。


しかし、こんな何もない駅で一晩過ごす方が危険だ。

「行くしかない。」

と思い切ってペダルをこぎ始める。


駅を出るとすぐに暗闇に包まれた。
星が怖いほどきれいに輝いている。

「星が方角を示してくれるというのは本当なんだな」

と星座には全く詳しくないが、そんなことを思った。


しかし、あたりは暗闇である。
思い切ってこぎだしたはいいが、だんだん怖くてたまらなくなってきた。


前が見えない。
ヘッドランプで照らしているところがかすかに見える程度だ。


怖くてどうしてもスピードが出せない。


そんな時、2匹の野犬が近くを通るのが見えた。


野犬と昼に遭遇することはあるが、夜に遭遇したことはない。


「冗談じゃない。こんな真っ暗なところで襲われたらどうしようもないよ…。」


たまたまその2匹はヘッドランプを点滅させたら逃げていった。
が、夜に逃げない野犬に遭遇したらどうしたらいいのか見当もつかない。


とたんに怖くてたまらなくなり、恐怖から逃げるために、必至にペダルをこいだ。


前が見えない恐怖よりも、何かが自分の周りにいるかもしれない恐怖の方がずっと怖かった。


しかし、こいでもこいでも、全然教えられた宿に着かない。
確実に5㎞はこいだはずだ。

「いつになったら着くんだー!!!」

心の中で叫ぶ。
叫びたいが、叫ぶと野犬に見つかるので叫べない。

そんなとき、遠くで何匹もの野犬の遠吠えが聞こえた。


怖い。
逃げ出したい。


でも、どうしようもない。
立ち止まるわけにはいかない。
戻るわけにもいかない。


そんな恐怖に押しつぶされそうになっていた時、宿が現れた。

その宿が光り輝いて見えたのは、目の錯覚ではないだろう。



そして、ありがたいことに宿の人が僕のことを待っていてくれた。

どうやら、電車で一緒だった誰かが、この宿に電話をしてくれていたみたいだ。

電車であのやさしい人たちに出会っていなければ、宿の人も鍵を閉めて寝てしまっていたかもしれない。



しかし、料金を聞いて泣きたくなった。

「一泊、60万リアル(2000円)」


「なんでだー!一泊20万リアルって聞いてたよ。いくら国境とはいえ60万リアルは高すぎだろ。ってか、お金31万リアルしかないよ。。。」

そこから必至に事情を説明するが、まったく言葉が通じない。

しかし、なんとかわかってくれ、31万リアルで泊らせてくれることに。




しかし、部屋に入って思わず鼻を覆ってしまった。


部屋が糞尿のにおいでいっぱいなのである。

今までも何度もきたない宿やくさい宿にとまったことはあったが、ここまで臭い部屋は経験したことがなかった。

だが、おかしなことに部屋はすこぶるきれいなのである。


理由はすぐに分かった。
トイレが部屋についているのだが、そのトイレが水洗ではなく、いわゆるぼっとん式なのだ。

そのぼっとんにたまっているもののにおいが部屋に充満しているというわけである。

寒さかったが、そんなこと関係なく、窓を全開に開けた。


するとやはりというか当たり前に冷たい風入ってきた。


ひゅーっ。


「この部屋で一晩過ごすのか。」


思わずため息をついたが、息を吸い込んだ時にその香りが鼻に入ってきたので、鼻をおおいなおす。


くらくらした。

文字通り疲労困憊していた。


もう寝よう。寝て明日早くここを出よう。




そう思ってバックを開けたときだ…。


異変に気付いた。



「ない…。」


「パソコンがない…。」


それに気づいたときのショックは図り知れないものだった。

ショックのあまり、かなり長い間茫然と立ちつくしてしまった。


あのパソコンには、今までの写真がすべて詰まっている。

写真だけでなく、いろんな旅の情報も詰まっている。

ブログを書いたり、調べ物をしたりと旅になくてはならないものだ。



しばらくして、気持ちが落ち着いてくると今までの行動を振り始めた。


マシュハドの宿をチェックアウトする時には、確実にあった。

そして、荷物をフロントに預けた。

その後荷物を受け取り、ここまで来た。

ここまでくる途中荷物から離れたことはない。


ということは、、、、


「マシュハドの宿で預けている間に盗られたのか。。。」



すると、一人の疑わしい人物が自分の中で出てきた。


マシュハドの宿のオーナーだ。


彼を疑う理由はいくつもある。


一つ目は、彼は、何度も勝手に自分の部屋に入ってきて、しつこく、

「その携帯電話はいくらだ。そのパソコンはいくらだ。」

と聞いてきたのだ。


僕がいないのに勝手に部屋に入っていた時もある。
実際、同室にいた旅行者も携帯電話をその宿でなくしている。



二つ目は、フロントに預けていたにも関わらずなくなっているということだ。

フロントに荷物を預けているので、関係ない人が入ってきて荷物をあさることは難しいはずだ。
監視カメラがついているし、パッキングも完璧にしていて、バッグには盗難防止のためカバーもかけてあった。

仮に関係ない人が盗むならバックごと盗むはずである。


侵入し、たくさんあるバックの中から、奥に隠してしまっているパソコンだけを盗り、またバックを元通りにパッキングし、カバーをかけて、監視カメラやスタッフに見つからずに逃げるということは不可能に近い。


他にも、オーナーは、今日僕がイランを出てトルクメニスタンに入らないと時間的に厳しいことを知っているなど、疑うべき理由がたくさん出てくる。



オーナーが盗ったという可能性以外も考えたが、考えれば考えるほど、オーナーが容疑者の可能性が高まる一方だ。



そして、それは確信に変わり、確信した瞬間激しい怒りに変わった。



あいつだ。。。

絶対あいつだ。。。

ふざけやがって。どんだけ大切なものか知らないで。

今までどんな思いで旅をしてきたか知らないで。

全部思いが詰まったもんなんだぞ。

ふざけるな。絶対に取り返してやる。




その時の僕の怒りはすさまじいものだった。

今までたまっていたストレスや嫌な経験など、すべてが彼に対する怒りに変わった。




そして、次の早朝、僕はまた、マシュハドへ戻った。


そして、警察にすべてをぶちまけた。

警察は英語をしゃべれる人が一人もいなかったが、なんとか町で出会った英語が喋れる友達が助けにきてくれて、意思を伝えることができた。


そして、警察とともに、宿へ。

すると、やはりというべきかそのオーナーは今日は休みだという。


怒りくるっている僕は、状況が状況だとオーナーに電話をし、オーナーに来てもらった。


もちろんオーナーはしらを切る。


「パソコンがないと気付いたのは国境だろ。俺はやってない。国境で盗られたんだろ。」


「いや、国境まで荷物から目を一度も離していない。絶対にここで盗られた。
とにかく、監視カメラを見せろ。」


「いや、監視カメラは昨日の映像を記録していない。俺はやってない。俺がやったという証拠を見せろ。」


ふざけんな。

監視カメラで記録してないくせに、証拠を見せろなんて卑怯だ。
そんなことできっこないじゃないか。



その言葉がさらにいっそう怒りに拍車をかけた。

絶対に取り返してやる。


「とにかく警察署に来て話をするぞ。監視カメラの記録が残っていないのはそっちの責任だ。」


そこから警察署に行き話合うこと5時間。


最初は断固して認めなかったオーナーも、最後には折れた。


「わかった。まず、パソコンがなくなったどこへ行ったか私も調べよう。次にもし、見つけられなかったら変わりのパソコンを弁償しよう。最後に、変わりのパソコンが買えなかったら、お金を払おう。」


この条件で契約書にサインをし、話し合いの決着はついた。


というかこの条件をあなたが言ってきた時点で、どこにパソコンがあるか知ってるってことでしょ。



そして、宿に帰って3時間後。


オーナーがやってきて、


「ラップトップあったよ。掃除の人が隠し持っていたみたいだ。」


最後まで自分の責任を認めなかったことに対してまた怒りそうになった。

しかし、それ以上にもう怒りパワーも切れて、疲れきっていた。
何よりパソコンが無事に帰ってきたことがうれしかったし、問題は解決した。



今回はこれ以上怒れなかったが、時には怒りをぶつける交渉も必要なんだと痛感。



旅にトラブルはつきもの。

ただ、怒るのはしんどい。

もうあまりトラブルは起こってほしくないもんだ。

ウズベキスタンに無事に入りました!

現在、古都のブハラという町にいます。


長い間ブログを更新できずにすみません。
ご心配かけました。

イラン、トルクメニスタンと本当にたくさんのことがありました。
今まで書けなかった分、これから少しずつ書いていきたいと思います。


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