--/--/--    スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
10/08/2013    日本人が恋しい

以前「トルコ人のやさしさで」も書きましたが、トルコの大地は半端じゃない。

坂を登ったと思ったら下り坂で、また上り坂で、下り坂で……。
ひたすらアップダウンの繰り返しです。

これならまだひたすら上り坂の方がましです。


坂だけならいいのですが、また風が半端なくきつい。

さえぎるもののないむき出しの大地が広がっているので、日本では体験したことのない風が毎日毎日吹きます。



そんな広大な土地では、町(というか村?)と町の間は何もない。

広大な土地にぽつんと町が取り残されたような感じです。

d


a



そんな広大な大地を走っているとき、問題が起きました。

自転車のトラブルです。

ここまではパンク以外なんの問題もなかった。

8000㎞以上走って、むしろここまで全く問題がなかったのは、確実に、日本で心を込めてスペシャルな自転車に仕上げてくれた「河本自転車店」のお蔭です。

出発前には「河本自転車店」には本当にお世話になりました。
河本自転車店のことについてはまた後日ブログに書きます。


最初に異変に気付いたのは、イスタンブールを出発して300キロほど進んだ道でのこと。

「ん?なんかタイヤの回り方がおかしい。」

こぐのをやめ、タイヤを見てみるとスポークが一本折れている。

しかも、調べてみると5本くらいスポークが折れかけている。


本当はスポーク折れくらい自分で治せる技術を持っているべきなんですが、僕は残念ながらそんな技術をもっていない。

しょうがないので、グラグラのタイヤで次の町(村?)まで進む。
幸い、次の町まで30キロほどだったのでなんとか辿りつき、

「自転車屋はどこですか?」

と尋ねる。

これも幸いなことに、この町には自転車屋があるらしいので、教えられた自転車屋に行く。

しかし、、、、

なんと、店員さんが中学生くらいの子どもだったんです。

そして、いろいろ話した結果、

「ごめん。僕直せない。100㎞先のトスヤという町に自転車屋があるからそこに行ってくれ。」

と信じられない言葉が。

そして、タイヤを見ると折れかけていたスポークが5本とも折れていた。

泣きたくなったが、気付くと日が暮れかけていた。

日が暮れかけていたことで、ますます悲しくなったが、「寝床を探さなければ」という焦燥感でなんとか気持ちを建て直し、民家の前の空き地を見つけ、そこで次の日を待つことに。



次の日。

さすがに6本もスポークが折れた状態では走れない。

たぶんバスもこの村にはないだろう。

ならば選択肢は一つ。ヒッチハイクで次の町までとりあえず進もう。

大通りに出て、落ちていた段ボールに「TOSYA」と大きく書き、その段ボールを掲げようとしたその時、

パトカーが見えた。

「やばい。ヒッチハイク止められるかな」

と急いでその段ボールを隠したが、こんなに何にもない道路でぽつんと立っていることを不審に思ったのだろう、

パトカーが止まり、

「何をしてるんだ」

と尋ねられてしまった。

しょうがないので、正直に話す。

すると、警察官から信じられない言葉が。

「なんだ。じゃあ俺も手伝ってあげるよ。」


「ええー!?警察官と一緒にヒッチハイク!?」

と思わず叫びそうになったが、実際彼らは本当に一緒にヒッチハイクを手伝ってくれた。

それにしても、トルコ人は本当にやさしい。

通る車すべてが止まってくれる。

お蔭で、3分後にはヒッチハイクに成功。

しかも、フカフカシートの冷房つきの大型バスが乗せていってくれることに。
さらに、警察官が会社名やドライバー名など控えてくれたので安心して乗ることができた。


陸路でいけるところはすべて自転車で行きたかったがこの際しょうがない。
それにしても、なんだろうこの展開。
やっぱりトルコ人大好きだな。

そんな風ににやけながらバスから見える景色を見ていた。


バスはあっという間にトスヤに着いた。
自転車だと一日かかるのに笑。

自転車屋を探し、その自転車屋に行ってびっくり。

なんと、ここでも店員が子ども。
彼は中学生ではなく、高校生だったのですが。

ちょっと不安な気持ちのまま自転車を見せる。

彼は、一瞬不安な表情を見せたが

「ノープロブレム!」

と言ってくれた。

その後、彼は本当に必至に直してくれた。

汗水たらして必死に。

そう、必死に…。


しかし…、

「できた!」と見せてくれたのはよれよれのスポークで「なんとかつないだ」って感じのタイヤ。
ってかスポーク曲がっているし…。

ここ曲がっているよ、というと再び彼も必至に直してくれた。
しかし、何度やってもできないみたい。

最後に
「できたよ!これで完璧!」

ってよれよれスポークのタイヤを見せられた時は、正直、「マジかよー」という気持ちだったのだが、彼の満面の笑みを見るとそれ以上文句は言えなかった。

実際彼は一生懸命やってくれたし、これ以上は彼もできないのだろう。

次の大きな町まで200㎞。
「それまではもつだろうし、そこで直そう。」

そう思って、きっちり直すことをあきらめ、お礼を言ってトスヤを出る。

e


トスヤを出るとき、たくさんの人が見送りに来てくれたのがうれしかった。



しかし、、、

こぎ始めて30㎞で、、、

「ポキ」

とスポークが外れてしまった。
この時は怒りよりも、不安よりも、トルコ人のいい加減さにあきれて笑ってしまった。


幸い外れただけだったので自分で直し、なんとか大きな町サムスンへだどりつく。


サムスンでは、きっちり直してもらおうとできそうなおじさんのいる自転車屋を探し、

「このスポークが曲がっているからまっすぐにしてくれない?」

と頼む。

しかし、

「ノープロブレム」

とおじさん。

仕方がないので別の店に。
しかし、どの店でも「ノープロブレム」の連続だった。

そして、その曲がったスポークのまま、気が付けばイランとの国境沿いまで来てしまった。

町に着くたび、自転車屋を探すのだが、みな「ノープロブレム」の連発。
「必至にここ曲がっているよ」と伝えるのだが、みな気にしないらしい。

今ではもうあきらめてます笑。
自転車はこげるし、トルコ人にとっては本当に「ノープロブレム」なのだろう。


でも、もう二度と彼らの「ノープロブレム」という言葉は信じないでしょう。

何があってもみんな「ノープロブレム」かトルコ語で「プロブレムヨウ」と言います。

ある宿では

「銀行はどこにありますか?」

と宿の主人に聞いたときに「ノープロブレム」と言われた。
さすがに、この時は空いた口がふさがらなかった笑。

彼らが「ノープロブレム」と言った時、それは「プロブレム」という意味なんだろう。

日本では考えられない、この適当さ。

でも、この適当さがトルコ人。
でも、それ以上に底なしのやさしさがあるから僕はトルコ人が好きです。


うん。
でも、適当じゃない、日本人が恋しいな笑



b


c


Secret

TrackBackURL
→http://yuichiroeurasia.blog.fc2.com/tb.php/41-69096b20
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。